2011年3月19日土曜日

波の高さ

気象情報では、天候や気温と一緒に波の高さも発表しています。「○○台風の影響で、内海では3メートルの波となります」等と気象予報士のお姐さん(男性もいます)が発表しています。この場合、長さ3メートルの船(ボート)では大変なことになってしまいますが、外洋では1波の長さが数十メートルと長いわけですから、影響を受けることは殆ど無いでしょう。ヨットで世界一周や、太平洋横断、最近話題になったのは間寛平氏のアースマラソンです。失礼ながらずぶの素人が太平洋を横断できるとは思っていません。サポーターや伴走の協力で成り立っていると思うのですが、それにしても小さな船が洋を横断するわけですから、時化の日も有ったでしょう。そのとき如何に耐え忍んだのか?
このことからも、外洋の波は波長が長いことがわかります。突き当たって跳ね返る陸が無いわけですから、波同士のぶつかり合いだけでしょう。
幕府は、1860(万延元)年日米修好通商条約の条約批准書を交換させるため勝海舟を艦長に咸臨丸でサンフランシスコを目指しました。
責任者は木村喜毅、同船者の中に福沢諭吉も居ります。しかし、日本人の多くは「船酔い」でシスコ到着まで殆ど床に伏せていたとの記録もあります。
この時の使節の随行艦として、実質的な艦長として活躍したのはかのジョン・マンこと中濱万次郎です。車酔いも船酔いも「三半規管」の誤作動による自律神経の異常に起因すると言われていますが、酔い止め薬が有った訳でもなく、経験と自律神経の発達?した人は大丈夫なのかも知れません。万次郎氏は長い間捕鯨船に乗って船旅をしておりましたし、生来の船乗りですから、船酔いの対処方法は理解して居ったのでしょう。簡単なところでは、波の上下にあわせて深呼吸すれば緩和されます。波に揺られて船が押し上げられるときに吸って下がるときに吐く。この技術を身につければ、かなり改善されます。
千トンに満たない排水量620トンの咸臨丸では、恐ろしいほどの船酔いだったでしょう。

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